2012年3月27日火曜日

「醜」と「丑」 語源と由来

「醜」は酒の上の失態を表した字
 「酒」と同じ部首を持つ漢字に「醜」という字がある。この字は日本では醜いという意味に使われるが、中国でも同じである。
「醜」は会意・形声文字である。甲骨文字の左辺は「酉」で酒を表し、右辺は「鬼」の字である。酒に酔っての失態を表し、人をして悪い感じを与える意味である。小篆と楷書の「醜」の字は一脈通じる。漢字の簡略化の時、この「醜」という字は「丑」の字と統一しようとした経緯もあり、現在では「丑」は「醜」の簡体字となっている。
  「丑」と「醜」は源は異なる。意味は両字とも同じではない。「丑」の字源は「嬰児が出生時に手をにぎりしめていること」から来ている。この十二支の2番目。「醜」は元来酒の上の失態から来ている。鬼と同様で人の憎悪を起こさせる。 
 昔、日本では酔っ払い天国といわれて、酔っ払いというのは寛容に見られていたが、中国では昔から酒の上の失態は「醜い」ものとされ不名誉なことと見られていたのは、字の上からでも容易に頷けることである。
 しかし、中国も、李白の様な人間は別格と見られていたようだ。彼は豪放磊落であり、しかもかれの権力に拘束されない姿勢が、酒の上の失態を帳消しにしていしまう見方が支配的なのかもしれない。
 酒の上でことでも世間の目はさらに厳しくなっている。くれぐれもご用心あれ。これは自分への戒めだ。

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