2012年6月15日金曜日

増税の議論と税の本質:「税」と「兌」の起源と由来

   最近国会での動きが激しい。自分としても、このまま何もしないというわけにはいかないが、気ばかりあせる。


  国会での動きは、消費税増税が基軸となっている。民主党は、完全に自民党の言いなりになっているように見え、村山内閣の時代とまったく同じ現象を呈している。あの時は時の政権与党社会党は自民党の思うままに動かされ、最終的には社会党は完全に国民の支持を失い、実質的に消滅してしまう。政党の寄って立つべき基盤というか歯止めを失うと本当に坂道を転がり落ちるようになる。


悪に染まる道筋は何処でも一緒


 人間でも同じだ。悪の道に入る場合でも、必ず大義名分を持ち出す。「状況から仕方がなかったのだ」「俺は特別なのだ」「状況を克服するためにちょっとXXするだけだ」といった類のものである。「民主党、お前もか!」


「税」の解釈、税の本質

 さてここで問題の消費税であるが、そもそも税とはいったいなんだろう。早速調べて見た。

 漢字源によると、「税: みつぎ。国家や支配者が人民の収入や収穫のうちから抜き取って徴収するもの。年貢。」

 なかなかすばらしい解説である。土地や田畑から徴収するものを「租」といい「品物や収入から徴収するものを税と呼んだ。昔は1割を理想としたが、現実には田租は5,6割にも達した。「動詞では「ゼイす」とはぬく、抜き取る。はがす。自分の持ち物をぬきとって人に与える。」とある。少し前の「はがし」などとはツキとすっぽんの違いである。
さて、このゼイというのは「禾偏」+「兌」である。


「兌」の解字
それでは「兌」という字はどうだろう。漢字源によるとこの字は「あな、ぬく、ぬきとる」など4つの意味を持っている。解字として、「会意文字である。八印(開く、抜ける)+「兄」。悦や脱の原字で、人の衣を開いて脱がすさまを示す、ぬきとるの意も含む」とある。

いよいよ唐漢氏の解釈に入る。
これは会意文字である。甲骨文字の「兌」の字は、下半分が兄という字である。原本では長男とでも言っていいだろう。上半は大声での発声の符号を表している。ここでは憚ることなく言うことを示して、思ったことをそのまま言うことである。であるからには声は出て、兌は話の最初の言い方とも言える。
金文から小篆、小篆から楷書、整体字形は完全に相似で、同じ流れと見ていい。

「兌」の本義

「兌」の本義は説となる。《易・兌卦》は「「兌」は「説」である。但しこの意味から起こってきて「説」の字に引き継がれている。両者の間は古今字の関係を形成している。すべての解説で明らかなように、言うもの、聞くもの心の中は皆、明らかで、このことから「兌」は又悦の意味を持つ。後世、悦の字を作りこのこの意味を表すようになった。

1 件のコメント:

  1. 穀物を抜き取られるのをイメージしました

    返信削除

コメントを残して戴くようお願いします。個々に対応させていただきます。