2015年4月2日木曜日

漢字「亜」の起源と由来


引用 「汉字密码」(唐汉,学林出版社)

 日本では昔から、亜流とか亜種とか亜硫酸といった亜の付く言葉がある。この亜いう言葉はいずれも、「本物ではない、2流のあるいは何かが足りない」という意味を含んでいるときに用いられている。アジアやアフリカなど地名につく亞の場合には必ずしもこの意味を含んでいるとは思えないが・・。いずれにせよあまりいい意味には語感として受け止められていない。やはり「悪」という言葉の一部に部品として使われているのは大きい。のではないだろうか。
 さて、この「亜」について当たってみよう。


    「亜」この字は象形文字である。もともと殷商の時代に、喪葬の習俗と祭祀からきている。この時期は大きな墓は等しく南北に向けられていた。殷商民族を見てくると祖先や宗族の死後その霊魂は不滅で彼らは士族の住む土地を自由に行き来することができると信じられていた。
     このため殷商人は地上にその祖先や心霊の為に「明堂」(いわゆる墓)を修築するのである。即ち前後に相通じる長方形の神屋で祖宗の神霊が裏の門から自由に行き来できるようし、前門は末裔が行き来するようにした。

     骨文字の「亜」はまさにこの種の「神屋」の輪郭の描写である。金文と小篆の「亜」の字は一脈相通じるものがあり、楷書と繁体字の原本は「亞」と書く。漢字の簡単化の過程で「亚」と書くようになった。「亚」の字は神屋の説明の本義であるが、其れとともに風俗礼儀の改変は既に消失している。
     而して亚の字は「第2」あるいは「第1級」の評価を受け得るには保留する。例えば杜預は《左传•襄公十九年》の中で「亜」について「次」なりとしている。
    亜の中の図形文字

     亜の字は第二の解釈で現在まだ用いられて例えば優勝者(冠軍)に次ぐものを「亜軍」と便宜的に称しているというような使われ方もする。

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